お詫び | |
2003年から2009年までの間、
SR-tree ライブラリをメンテナンスできない状態が続きました。
GCC 4 への対応などを約束しておきながら、
約束を反故にしてしまう非礼も少なからずありました。
この時期は、私の研究者キャリアにおける暗黒時代であり、
研究に割ける時間がほとんどありませんでした。 ご迷惑をおかけした皆様に、心よりお詫び申し上げます。 |
SR-Tree は高次元点データに対する最近接検索を高速化するためのインデッ クス構造です。
特徴ベクトルに対する類似検索が代表例です。画像データに対する内容検索の 実現法として、特徴ベクトルを類似検索する方法が広く使われていますが [FSN+95,WKS+96]、そ の際に必要となる高次元空間での最近接検索を高速化できます。
最近接検索の高速化法としては、R*-tree [BKS+90] を用いる方法や SS-tree [WJ96] を用いる方法が提案 されていますが、SR-tree はこれらよりも更に高速です。 SR-tree の特徴は、包囲球(bounding sphere)と包囲長方形(bounding rectangle)を併用する点にあります。これまで、包囲球は SS-tree で、包囲 長方形は R*-tree で使われていました。しかし、次元が高くなった場合、い ずれの方法にも問題点があり、包囲長方形を用いる方法では領域の径が長くな るという問題点が、包囲球を用いる方法では領域の体積が大きくなるという問 題点があります。そこで、SR-tree ではこれらを同時に使用することによって、 探索空間を径も体積も小さな領域に分割することを可能にしました。
Sphere/Rectangle-tree を略したものです。論文発表の前には知らなかったの ですが、残念ながらこの略称はすでに使われた例がありました。1982年の Single Rotation Tree [HW82] や 1991年の Segment R-Tree [KS91] で使われています。
HnSRTree-2.0beta6.tar.gz (314K bytes) for Solaris and Linux.HnSRTree-2.0beta6.zip (458K bytes) for Windows XP.
バージョン 1.3.1 との最も大きな相違点はソースコードを改良したことです。 冗長な部分や非効率な部分を改めることにより、実行時の CPU 時間が減少し ています。さらにいくつか機能を追加する計画ですが、バージョン 2.0 beta 6 の時点ではまだ準備段階となっています。
HnSRTree-1.3.1.tar.gz (168K bytes)
HnRStar-1.0.tar.gz (256K bytes)
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- QuickTime Movie (3.5M bytes )
- Java Applet (Emblaze Video)
(上映時間 3分)
Saturday, 22-Jan-2011 10:20:30 JST